グリンナー皮膜の特性と使用上の留意事項
◆本来水に溶けないワックス10%と水90%とを、特殊製法と乳化剤を用いてミクロの細かさまで分散して、混ぜ合わせただけの物ですから、
・一旦凍結し、または有効期間を経過した製品は、成分が集合・沈殿し、効力を失ってしまいます。
◆被膜は、0.05~0.002マイクロメートル(千分の一ミリメートル)の微細な間隙(孔)が無数にちりばめられた状態にありますから、
・希釈倍数が大きくなると、この微細な間隙(穴)が大きくなり、その結果としてガスや水蒸気の通過量が増大し、保湿度(蒸散抑制率)が小 さくなります。
例えば、使用しない時の蒸散量を100とした場合、20倍希釈では45、10倍希釈では35、5倍希釈で25程度になります。
※この微細な間隙(孔)が埋まってしまうので、1週間以内の二度塗りは、行なわない。
◆被膜が、色々な効果をもたらすのですから、
※撒布前の葉面に水滴がある場合や降雨直前の撒布は、被膜が形成されなくなるので散布しない。また、本剤撒布直後の散水も同様に行なわない。
◆被膜は、淡緑色透明で、強靭で、しかも伸びますから、
・一旦完成した被膜は、植物体に密着し、かつ植物体の伸長に応じて伸びますが、伸長度が大きくなり過ぎた場合は、被膜に亀裂が生じて徐々に効果が低下します。即ち、被膜の効果持続日数は、希釈倍率に関係なく、植物体の伸長度に関係します。例えば、成長が止まっているような植物体では数ヶ月間効果が持続し、表皮が硬く成長が遅い植物体では1ヶ月程度、柔らかく成長が激しい植物体では4~14日間となります。
・光合成に必要な光の透過を妨げず、雨、風、砂塵、乾燥、寒気、霜、病菌などから植物体を確実に保護します。